第111集


************************************

○○です。

○○先生、いつも面白い症例を提示して頂いて有難うございます。

我々の施設では臨床症状では判断が難しく(過去から胸痛を訴えておられるようなの
で)、AngiographicalにはIntermediate stenosisのLeft mainこそSecond opinionと
してIVUSを使用して治療が必要かどうかを判断しています。ただ、このDistal LM
(Ostial RCAも)というのはIVUSカテがCoronaryの走行と平行になりにくいのが問題
点です。当施設ではSpider view等でLADかLCXのどちらがLeft mainに対してより真っ
直ぐ出ているかを確認して真っ直ぐな方の血管からIVUSをpullbackします。そのIVUS
で得られたLeft mainのMLAが5.9mm2かつMLDが2.7mm以下ならそのlesionが
Significant stenosisと判断して治療が必要と判断しています。もし、Significant
stenosisではないと判断されればLM lesionのprogresionとLDL 75mg/dlやFramingham
やPROCAMのriskに相関があるとも言われていますので80歳とはいえこれらのControl
をして経過観察とすると思います。ただ、IVUSでの診断は絶対的なものではありませ
んし、診断で使うのには保険の問題などもあると思いますので参考程度に聞いて頂け
たら嬉しく思います。

************************************

○○です。

完全に出遅れていますが。。。
この進行具合は血行再建適応は問題ないと思います。で血行再建の本人さんに与
える侵襲とCABG/PCIの危険性の差を考えると、PCIが十分安全に行えると判断で
きるのでPCI>>CABGと思います。
LCX,12interの入口部はアンギオ上かなりちゃんと開いていると思われるので
LM-LADのCypher 3.5mmでいいと思います。LMにかけるときは3.5を選択しておく
のはお忘れなく。
DCAは不要でしょう。それこそいたずらにdeep injury > late aneurysmal
changeのリスクをかぶるだけじゃないですか?BMSのときのように4mm高圧とか
4.5mm後拡張とかしなければこのLCX2本はちゃんと残ると思いますが。
IVUSでLADからのpull backでLCXと12interの口を見て判断すればいいと思います。
余談ですが、BMSのときは側枝閉塞はIVUSで予測困難と思っていました。でも
Cypherを使い始めてからかなり予測できると感じています。多分本幹側の拡張の
差なんだろうと考えています。

************************************

○○と申します
○○先生,詳細なご解説ありがとうございました
今後の糧といたします

○○はパワーセンター在籍のCABGの術者が
上手だったこともひとつあげられるかもしれません
○○先生のメールにも登場された○○大の○○先生は
教授になられる前は10年以上もの間,
○○病院で「君臨」されておいででしたが,
緊急手術でSVGを4,5本つないでも,きれいに通っていました
また,術後10年以上たった方のアンギオでも
術直後と見まがうほど,SVGの変性を感じさせないほど
きれいに流れているのを何度となくみています
そういう術者がいる環境で,
bailoutではなく待機的にLMTをさわることは
あまり考えなくなったのではないかと思います
○○先生でもLAD ostial stenosis(single lesinです)の
stable APの方を悩んだ末に手術依頼されたことがありました
(10年近く前の話ではありますが)

ところで,Cypher留置後(LMTは除く)の確認カテの時期ですが,
6か月後に見てしまうと,1年後あたりにもう一度見なくても良いのでしょうか?
私が使った症例(たった3名です・・・)の方には,
6か月後ではなく8-9か月後に確認カテしましょうかと説明しておりましたが,
ネットの先生方のお考えをご教授ください
○○先生,○○ではいかがでしょうか?
MDCT/coronary echoでO.K.なら確認カテなしという流れになるのでしょうか?
話題がずれてしまい,申し訳ございません

************************************

○○です。

これまでの大規模試験にあわせれば9-12ヶ月というのが一般的になるのではない
でしょうか。うちでは全ての症例でこのタイミング1回と説明してその予定です。
CTに関してはいろいろ問題点が考えられます。
まずステント径が小さいことです。これは判断の難しさに大きく影響します。た
だ内膜がほとんどないこと、これは逆に判断を容易にすると思います。あと
Cypherの再狭窄はfocalな再狭窄が多いと言われています、これは判断を容易に
するのか逆に見逃す原因となるのか、見てみないと分からないと思います。
個人的には可能な限り説明の上CTも取る予定です。そのデータでもし再狭窄をちゃ
んと判断できるとなれば当然CTがfollow-upの第一手段となると思います。

> また,術後10年以上たった方のアンギオでも
> 術直後と見まがうほど,SVGの変性を感じさせないほど
> きれいに流れているのを何度となくみています
これは術者依存の問題ですか?患者サイドの要素の話に思われますが。。。
SVGでもきれいなものは本当に10年たってもきれいですよね。日本人だとだいぶ
話が違う気がします。

************************************

○○ です。

> そのIVUS
> で得られたLeft mainのMLAが5.9mm2かつMLDが2.7mm以下ならそのlesionが
> Significant stenosisと判断して治療が必要と判断しています。
この数値って何か根拠があるのでしょうか?
逆にいえばLMのminimum requirementは慢性期MLAで6、MLDだと2.75と考えている
と言うことになるんですか?

************************************

○○です。

MLAが5.9mm2かつMLDが2.7mm以下というのは1年ほど前からアメリカのルイビルの施
設がAHA, ACCで連続で発表していて2ヶ月前にCirculationに掲載されたものを根拠
にしています。今、PubMedでAbstractだけ確認したらMLDは2.7mmではなく2.8mmでし
た。堂々と書いたのにお恥ずかしい。。。
彼らはPressure WireとIVUSのMLAを比べました。で、FFR >0.75とMLA<5.9 & MLD<2.8
に相関関係があるということを示しました。
以前にもScripps ClinicのTeirstein先生がLeft mainにInterventionをしなかった人
の予後を見たときにMLA>6.0mm2の人は1年後のEventが低いというのを学会で発表し
ています(多分、論文にはなってないと思います)。
二つのStudyで5.9とか6.0mm2と言っているのでもちろんDistal LMは横断面の切れ方
にLimitationがありますが、信用してセカンドオピニオンとして使っています。

> 逆にいえばLMのminimum requirementは慢性期MLAで6、MLDだと2.75と考えている
> と言うことになるんですか?

基本的にはそういうことになりますよね。ただ、Intimaは6ヶ月から12ヶ月の間に
少しだけ退縮するので6.0mm2より少し小さくても良いのかもしれませんね。
昔、TCTかACCかに大阪市大のGroupがDe novo lesionは4.0mm2で有意狭窄だけどISR
lesionは3.5mm2で有意狭窄だという発表をされていたと思います。Left mainのISRは
いくつになるんでしょう?そこまでは知りません。

************************************

○○です。

> また,術後10年以上たった方のアンギオでも
> 術直後と見まがうほど,SVGの変性を感じさせないほど
> きれいに流れているのを何度となくみています
>これは術者依存の問題ですか?患者サイドの要素の話に思われますが。。。
>SVGでもきれいなものは本当に10年たってもきれいですよね。日本人だとだいぶ
>話が違う気がします。

順天堂で昔バイパスした患者さんのCAGを何度かしたことがありますが、10年
以上たっていてもものすごくきれいです。FHでコレステロールが高い人でもそう
でした。
これは明らかに術者に依存していると思います。きっとその○○の先生も上手な
んだと思います。
現教授の○○先生のバイパスもかなりすごいと思います。10年後の造影が楽し
みです。

************************************

○○です。

SVGの進行状況とコレステロール値の関係はどれほど密接なのでしょうか?ある
程度の数のグラフト数を見れば当然差は出るでしょうが、この一例、と考えた時
に術者の技量がどのように慢性期成績に影響するか、どうも理解できません。
どの部分が関係するのでしょうか?

************************************

○○です。

もう十数年以上も昔になりますが、CABGで使われたグラフトの内皮機能について薬理
学的実験をしたことがあります。皆さんよくご存知のスーパー外科医が採取したグラ
フト辺には内皮は豊富に残存していました。内皮がない状態での薬理反応を調べるた
めには、意図的に(といっても、マッチ棒でこするだけですが)内皮を剥離する必要
がありました。ところが、今日は、レジデントの先生が採取した、という場合は、見
た目は何一つかわりませんが、内皮はほとんど残存していませんでした。剥離するま
でもありません。実験を重ねるうちに、最初に内皮機能を見るだけで、誰が採取した
か見当がつくくらいになったものです。

明らかに、薬理学的には内皮への損傷の程度が、つまり大げさにいえばグラフト辺の
qualityが異なっていたのです。術直後の確認造影では差異はでないのかもしれませ
んが、こうした違いは、長期開存率に必ず影響するものと当時、考えていました。

まったく個人的な、experience based medicineですが、長い間、何人もの心臓外科
医と仕事をしてきた結果を振り返ると、SVGであっても、術者の技量は長期開存率
に、ある程度の影響を及ぼすものと感じています。

************************************

○○です。

多くの先生方、ご指導有難うございます。

> 「この症例は当然、PCIと思ってよいのでしょうか?」というのはCABGかPCIで迷って
>
>
> いるのではなく血行再建を行うかどうかで迷っているということですよね?
実は、あまり迷ってはいないのですが・・・
LMTDに対するPCIはQOLの改善というよりも生命予後の改善の意味合いがはるかに大きい
と思います。
虚血が既に存在すればあまり迷わないのかもしれません。
将来虚血のsourceとなる可能性が高いのであれば虚血の有無に関わらず何らかの対策が
必要だと思います。
@狭窄の解除(PCI) Alesionをstabilizeさせる(スタチンなど) B将来の虚血に備
えてCABG
しかし、Aはcomplicationはなくても確実性に劣ると思いますし、狭窄がregressionす
るとも考え難いです。
この症例に関してはとてもBがPCIより安全とはいえないと思いますし、
flowが悪くない枝にCABGしていざ必要なときにやせ細っている・・・なんて可能性もあ
ると思います。
そうすると結局、PCIしか残らないんですが・・・
ただ、LMTって理屈以上の重みを感じてしまいます。
独りで考えているとホントにいいのかなぁ?と悩みます。

> p.s. 冠疾患学会の内科・外科のディベートでLMT〜LADの潰瘍性病変(潰瘍の内容物
は既に流出)に対するCypher留置例(Y-stent)を合併症1%以下で説明したと言った
ら・・・・
症例ごとで違うとは思いますが、皆様、LMTへのPCIのriskはどのように御説明されてい
ますか?

> 質問ですが、まずは胸痛の原因になる#9:90%, #13:75%からPCI
> して、Left main に進まれますか?
#9,13は潅流域も広くなく、#9に至ってはRD:2mmに満たないですのでとてもPCIはムリそ
うです。
これはできればmedicationしたいと思っています。

> 最近、DCAはほんのちょっとでプラークシフトが起きない程度に・あとはDSEに願いを
>
>
> 込めるという、根性無し戦略が私のお気に入りです。
> 最後にLAD, HL, CXとキングギドラ・キッシングが必要かもしれませんが、頑張って

> さい。
DCAである程度plaqueがなくなってしまえばLCxへplaque shiftは最小限に抑えられます
から
その後のStent+KBTも焦らず出来ると思います。
LCxへplaque shiftして焦ったり、Y-Stentしようか迷ったりするよりも楽なような気が
します。
見えにくいですが、本症例はLCxからHLが分岐しておりLCx takeoffにはさほどの狭窄は
ありませんから
King-Guidolla balloon technique (KGBT?)はしなくてもよさそうです。

> 私の感覚では,この症例のPCIはかなり根性がいると思うのですが,
> 心臓外科がいない/PCPSがない,当院のような環境でもPCIされますか?
LMTDというと心外buck upが望ましいと思いますが、complicationで心外にお世話にな
るsituationって
具体的には限られるような気がします。
モクモク沸いてくるステント内血栓とかでしょうか?
最悪LADさえlostしなければPCPSはなくても大丈夫かな?と思うのですが・・・
甘いでしょうか?

> また,IABPの使用についてはいかがですか?
安全にPCIを完遂させることが最大の目的と考えるならやはり入れるべきかな、と思い
ます。
特に小生の場合は。

> 余計なことを書いてしまいましたが、現在39度の熱発中につき御了承ください。
ところで○○先生、大丈夫ですか? 早く治して下さいね。

長文で失礼致しました。
でも、書き上げるのにとっても時間がかかりました。
皆様いつも有難うございます。

************************************

○○です。

新規入会させていただきありがとうございます。
宜しく御願い申し上げます。
当院はたった32床の小さな病院です。
年間CAG: 600例、PCI: 150例程度です。
透析例とAllen'sテスト変法両側異常例以外は
すべて経橈骨動脈で行っております。
常勤2名の医師でまわしているため大変です。
カテのできるスタッフを募集中です。

今後とも宜しく御指導の程御願い致します。

************************************

○○です

ここ2日ほど大雪で、雪かきに休日を一日費やした朝にメールチェックをしたところ、
凄い数の書き込みで驚いております。
休日返上TRA-NET !!凄い!

3本突っ込んでのキングギドラ・キッシングですが、確かに複雑になって人の手も複数
居るし、ばらけたり面倒くさいのですが、HLがCX take offに近ければ近いほど必要だ
とも居ます。
3分岐に近い時は、両方からつぶされるという意味で、真ん中の枝=HLが潰れる確率が
大きいように感じておりますので、他の枝よりも若干高圧気味でかけています(科学的
根拠全くなし)。
心機能が余り問題なく、HLを単純な枝(high lateral branchですから枝ですよね所
詮)と考えるのでしたら、枝の優先順位を考えるといじる必要は無いのかもしれませ
ん。

枝をつぶさない事を考えるのなら、もっと気合いを入れてDCAをした方がよいのではな
いかというご指摘もあるのでしょうけれど、DES使用だからという理由を言い訳とし
て、
薄皮ギリギリDCAというは、私自身はいかがな物かなぁと考えるようになってしまいま
した。

じゃぁ、最初からDCAは不必要ではないかと言われますが...そうかもしれないですね。
わかりません。
先週、DCA無しのLMT/DES/kissingという戦略でやったのですが、simpleでいいなぁと
思ってしまいました。

>症例ごとで違うとは思いますが、皆様、LMTへのPCIのriskはどのように御説明されて
いますか?
CABGのお話しもします。CABGに流れる患者さんも、もちろんいらっしゃいます。
PCIの時は、最悪table deathの可能性もお話し致します。でも、問題なければ次の日
に退院できますよと言うと、「そんなギリギリの事をやったんだからもっと長く入院
をさせてくれ」という患者さんもいらっしゃるのですが、「無駄な入院は無し」と話
しております。

○○先生、頑張って下さい!!!

************************************

○○医科大学平成6年卒の○○です。はじめまして。○○市の○○病院にて今春よりPCI
を開始させていただいています。大学の皆様、4月にお世話になった湘南鎌倉病院の皆
様ありがとうございました。特に大きなトラブルなくPCI100例を迎えることができまし
た。まだまだ未熟者ですがよろしくお願いします。

************************************

○○です.

上記の潰瘍性LMT病変の場合は
@PCIに伴う急性期の合併症として,ステント血栓症,debrisによる末梢塞栓,側枝閉
塞等が挙げられると思いますが,ステント血栓症についてはSIRIUSのデータを参考に
0.6%と説明し,末梢塞栓については潰瘍の内容物が既に流出し,術前のCT値も80-90
程度であったことから危険性は少ないと判断(実際IVUS上も線維性プラーク様でし
た),側枝閉塞もangio上は回旋枝入口部はほぼ正常に保たれていたため閉塞の可能性
なしと判断
しました.手技自体もまずは本幹(LMT-LAD)をステント留置にてしっかり確保し,余裕
を持った上で回旋枝またはHLの処理を行う方針で説明し,結果的に周術期の合併症1%
以下で説明しました.
Aバイパス手術の危険性は死亡合併を含め4-5%(当院の場合のリスク)でありますか
ら,治療そのものの合併症は内科的治療が圧倒的に少なく,比較的短期の成績もARTSU
のデータでは180日の成績はCABGを凌いでいますので,これを引用させていただきまし
た.
Bただし,古典的治療の流れとしてはCABGである旨を説明し,あくまでも患者様が内科
的治療を希望し,かつパナルジンが使用できることを前提として治療し方針を立ていま
す.

************************************

○○です。

先日、LMT-LAD cross overでCypherを入れたのですが、
LCx take offには狭窄がなかったのですが、stentを入れるとやはりそれなりにshiftし
50%くらいになりました。
Y-stentにするとLAD-takeoffが<3.0mmになってしまいますので気が引けてKBTのみで終
わりましたが
なんとも気持ちよくありませんでした。
以前、BxのY-stentのmalignant restenosisを経験したことがあります。
そのことがトラウマになっており、LMTにCypher Y-stentはどうしても抵抗がありま
す。

ということでCross over+KBTで済ますつもりならできればDCAしたいなぁ・・・と思っ
てます。
もちろん、適当にしかdebulkingしませんけれども・・・

本日、患者さんとご相談しました。
一応、年末年始に家族と相談してみるけれどもたぶんPCIでお願いすることになると思

とのご返事を頂きました。

なんとか頑張ってみます。

************************************

○○です。最近とってもfemoralistな日々を送っております。(爆)

ヒジョーに遅レスですが…。○○出身の小生としては、○○先生や○○先生のご発言は
かつて身にしみて感じておりました。わずか3年前ですが遠い過去になりつつありま
す。

LMTD特にUPLMTDに関しては、昨今の当施設あるいは他院の御発表での成績からみて
も、間違いなく今後PCIという戦略がより一般的な選択になると思われます。特にDES
以後、幾つかの問題はあるにせよ、圧倒的にPCIでしょう! しかし依然として、地
域温度差は勿論のこと、医師の哲学、あるいは患者の民度など、実に多くの決定に関
わる要因があります。来春の日本循環器学会総会(@横浜)でも多分、また恒例のコ
ントラバーシーのセッションが行われるでしょう。リスクの問題に関しては、そもそ
もLMTDは極めて重篤な疾患であるという理解が、患者にとって最も重要ですから、昨
今の医療を取り巻く過剰に厳しい報道姿勢を見ると、結局一番大事なことはムンテラ
に尽きると感じている今日この頃です。

今年もいろいろと御世話になりました。また来年12月も、皆さんで鎌倉(正確には桜
木町)大忘年会へ集合出来ますように、メンバー各位の健康とご多幸を心よりお祈り
申し上げます。まだあと数日間年内の診療がありますが、一足早く年末のご挨拶でし
た。

************************************

○○です。

先日の症例です。
緊急CAGでLADに狭窄があり、引き続きPCIを行おうとしていたところLMT
dissection を引き起こしてしまいました。ここまでは、TRA−I。カテを取り上げ
て、Femoral刺して、IABP入れて、足からPCI行おうとしたところで、ストップがかかり
CABGとなりました。こんな時、Femoralistになってしまう、自分が悲しいのですが、
radialはスパスムでカテが動きませんでした。○○先生、許して頂けますか?○○って
こんな所です。でも、自分の仕事は、○○でもNPLMTに対するPCIが堂々とできる環
境になるようう発信していくことなのでしょうね。来年こそは・・・・・。
○○先生、がんばりましょう。いや、がんばってますね。でも、緊急をradialでできる
ようになってきたところは進歩でしょう・・・・タマにですけど。


○○先生。先生の書かれた8割は当たっていると思います。多分、8割は大丈夫でしょ
う。ACSがcoronary tree 全体の炎症であるとすれば、責任血管以外もslow flow/no 
flowを起
こしやすい血管だと思います。それに手を出してslow flow/no flowにしてしまうと元
も子もないと思います。8割は大丈夫と思いますが、8割の成功率は妥当なものになる
のでしょうか?。もちろん、これは、責任血管が明らかなときにいえることですけ
ど・・・・。Just because something it can be done doesn't mean it should be 
done.
と思います。怒らないでね。

来年はいい年になることを期待しつつ、皆様良いお年をお迎えください。

Fighting Heart Disease and Metabolic Syndrome・・・・・・・(○○先生ぱくって
すみません)

************************************

○○です。

LMTは、入口部やbody単独で、DESポンという症例をのぞき、bifurcataionがかかっ
て、通常のLCxの灌流域であれば8Frが望ましいですから、足からやるのは良い方法
と思います。私は、金曜日に、u-APで、LMT90%(bifurcation直前)/LAD#6-7 99%
/LCx#12-13分岐部90%という方に遭遇しました。 緊急症例でradial エコーはやって
いなかったのですが、触れがよかったので、そのまま8Fr Mach1 FCL4.0-SHをいれて
PCI完遂しました。ただ、radialが細ければ、また、スパスム生じれば、足からやる
でしょう。LMTやCTOは、TRIでできればそれでよいですが、病変の性格上、あまり無
理することもないでしょう。

ところで、○○先生、LMT dissectionということですが、あまりないとは思います
が、どんな状況だったのですか?ガイドカテは、何をお使いだったのでしょうか?形
状や名称を教えてください。 それとも、診断カテの先端壁あたり→高圧造影剤注入
か何かでしょうか? これからの手技の参考にしたいので教えてください。

************************************

○○です。
すみません。間違えて送ってしまいました。

年末の挨拶の後にレスします。
後日写真を提示しますが、LMT入口部に25%狭窄があり、診断カテ・GCともJL4.0がタ
ンジェントに入ってしまっていました。
その状態で、RAO CranialでGWを出したため(coaxiabilityが不明のまま)の損傷と考
えています。
GCはZuma2 6Fです:諸般の事情により、未だに愛用しています(せざるを得ませ
ん)。

GWはBMWだったと思います。
診断カテの時から、LMTは少し怪しいですが、GWをLMTに出した後で、LCXにしかGWが入
らず、うろうろしている1−2分の間に胸痛・前胸部のST低下と血圧低下がみられまし
た。

術者の先生には、公私ともども(?)色々不幸な出来事が重なっており、医療事故は複
合事故とつくづく思いました。

○○先生!
iBOOK買ったよ。
昔の宛名職人を取り込めずに一日悪戦苦闘していました。
つらい!

************************************

○○です。

○○先生、貴重な情報ありがとうございます。Zuma2は先端tipが柔らかいですか
ら、意外です。 しかもJL4なんて。。。 plaque自体がかなり脆弱だったのかもしれ
ないですね。

写真を拝見していないのではずれているかもしれませんが、ワイヤがLCxにだけしか
行かなかった、とこのとですが、カテ先による冠動脈解離で、やばいやつは、ほとん
どhematomaなんだと思います。hematomaによって内腔の圧排が起こると、ある方向に
しかワイヤが行かないことはままあります。カテを引いて、別のチャンネルをとろう
としても、今度は一気にカテがはずれてしまいます。解離腔、つまりhematomaの中に
ダミーワイヤを入れて末梢に向けて押し込み、カテ先をわずかに安定した状態ではず
し、何とかtrueをとってbail-outしたこともあります。

あと、大変残念な症例ですが、“医療事故”とは違うんじゃないでしょうか? たと
えば、患者さんや薬の取り間違えと、こうした手技に伴う合併症の扱いは異なってし
かるべきはないでしょうか? きちんとした術者がいくら一生懸命やっても、(ある
意味で上手な人ほど難しい症例を手がけるわけですから)合併症は、ある確率で生ず
るわけですよね。合併症が一度も生じなかったライブデモなんてありません。合併症
を絶対起こしてはならないとすれば、そもそも、PCIはできません。それを取り違え
などと同一の、“医療事故”という用語で表現するのは、私個人はどんなものかと
思っています。いわゆる“医療事故”と合併症は、明確に用語を峻別して議論すべき
ではないでしょうか?

************************************

○○です。
手元に虎ノ門病院の中西先生の資料がありますが、合併症とは過失を問えない事象で
”標準的医療を施行したときに生じた事象で、予知可能であったが、回避不可能であっ
た事象”と定義されています。これ以上は何も言えません。すみません。
でも、きちんとした術者が、公私共々 悪条件の中で戦った症例であることをご勘案く
だされば幸いに存じます。

************************************

○○です。

早レスありがとうございます。

御提示になられた合併症の定義が、社会的にひろく受け入れられたものかどうか、私
も知りません。本当は、そろそろ学会レベルで、しっかり定義してもらうのが良いの
でしょうね。また、予知可能の意味が、本当にそういった個々の症例で起こりうる一
つ一つの事例を予知しなくてはならないのか、それとも、PCIの術前の説明で一般的
に(今日ではかなり細かく) 行われる範囲の内容であれば、予知可能に相当するの
か、わかりません。こちらこそ、スミマセン。

>きちんとした術者が、公私共々 悪条件の中で戦った症例であることをご勘案くだ
されば

もちろん、そうしたことは十二分に理解しているつもりです。誰も作りたくて解離を
作る人など、いるはずもありませんもの。難しい世の中になってきましたが、がん
ばっていきたいと思います。

************************************

○○と申します。

TRAの皆様に教えていただきたいのですが、Cypher留置後の患者さんの消化管精査
(GF,CF)にはどの様に対処されてるでしょうか?
55歳男性でCypher留置からちょうど3ヶ月経過、パナルジンをプレタールに変更し経過

観察中です。健診で便潜血陽性、再検も陽性、症状はありません。GF、CFとなると抗
血小板を止めざるを得ないと思うのですが、検査はいつ頃が適当なものか?
どうかよろしくお願いします。

************************************

○○です。

師走も押し詰まり、皆様お暇な時間を過ごされている事と思います。

さて、身体障害者手帳の話です。
当院ではPCIを施行したからといって、一切身体障害者の申請の話はしていま
せん。(もちろんペースメーカーを入れれば1級の申請をしています)

しかし、よその病院が出しているのか、口コミで聞いて、身体障害者手帳が自分
も貰えるのではないかと問い合わせしてくる患者さんがいます。

皆さんの施設では、PCI後、AMI後の患者さんの身体障害者の申請について
基本的にどのようなスタンスを取られていますか?

あるいは病院として、身体障害者の申請については、こちらから伝えなければな
らない情報なのでしょうか?

************************************

○○です。

身障者の問題では非常に困っています。
市役所の福祉課の方がPCIを施行すれば必ず身障者になれる。
○○の病院では全例とっている。とっていないのは○○だけだと抗議
されました。
そこで○○の病院に問い合わせてみましたが、全例はとっていないとのこ
と・・・
そこで、AMIでは中枢側の閉塞で(LMT,LAD#6,LCX#11,RCA#1)
心機能低下が予想されるものに対しては
取るようにしています。
また狭心症では3VDで老人ではない方、
もしくは2回以上繰り返す際狭窄の方のみ取るようにしています。
もちろん3級か4級ですが・・・・・
そして市役所には正式に抗議をしました。身障者に該当するか否かは医師の判断
によるもので
市役所が決めるべきものではないと・・・・
患者さんにはその条件を満たす方のみ、身障者を取りますか?と聞いています。
自分も身障者がとれるのでないかという問い合わせには、あなたの心機能では
該当せずで書類を書きますが、
それでよろしいですか、とお話しています。どうしてもと言う方は正直に書類
を書きます。
もちろん認定されないです。
身障者の期限ですが、狭心症なら確認造影時再認定とし、再狭窄なければ取り消
しにしています。
BMSの時代は6ヶ月後再認定でしたが、DESの方は9ヶ月後にしようと
思っています。

************************************

○○といいます。

以前から関心があり上司にも確認していたことなので、発言させてください。

まず、狭心症患者については、全例で身体障害者4級と更正医療の申請をしてい
ます。BMSで半年後、Cypherで9ヵ月後のfollowのCAGで再度PCIになれば再申請を
しています。

次に、AMIでは、京都市の中では区によって違うということらしいので、ある区
では発症2日前から胸痛があれば、“狭心症・心筋梗塞”として申請して認定、
他の区ではAMIだから身体障害者・更正医療の申請をしてもダメと聞いたので申
請していないという状態にしています。でも、“上手に表現すれば”認定される
らしいです。希望があれば、認定されるかどうかは別にして“正直に”記載だけ
するようにさせていただいています。でも、現実的には、病院内でも担当医に
よって微妙に違っているようです(もちろん本当はよくないでしょうが)。

3ヶ月前に少し困ったcaseがありました。CABG後でワーファリン投与中であり更正医療
をずっと持っていた患者さんでした。狭心症が再燃し、SVGが詰まっていたため
にnativeにPCIをしました。PCIに関しては、更正医療を申請しましたが、SVGが
詰まっていたのでワーファリン治療の意味がないと考えました。ワーファリンを中止
し、外来
での更正医療が出来ないと(信じて)患者さんにお話したら、それは困ると抗議
がありました。正しい答えはわかりませんでしたが、ワーファリン1mgだけ投与続行し
て、更正医療を続行しています。今のところは何も問題がありません。

きっと、身体障害者・更正医療あるいは保険請求などについては、個々の病院・
担当医で微妙に異なっているのだろうと思いました。

“ある病院では、上手に申請することによって患者さんの負担が減る”というこ
とになれば、その病院にとってはものすごくいいアピールになるでしょうが、本
当によい診療なのかどうかと以前から疑問に思っていました。

ぼくも諸先生方がどのようにしておられるのかとても興味があります。

是非ご教授ください。

************************************

○○です。

私も○○先生とまったく同じスタンスで、ペースメーカーや弁置換はまったく別の話に
なりますが、IHDの場合は、医学的事実として、身障者の条件を満たす人のみに取得
を勧めています。東京や神奈川の認定は、厳しいというのか、それが当たりのことな
のかわかりませんが、文書化されている条件にきちんと該当しないと認定してくれま
せん。役所のほうから、取得を勧めることもまずないようです。行政単位としては、
認定作業は、“区”が行うわけですが、区長さんの政治的信条で、過去に認定が非常
に甘くなった自治体があったの、なかったのという噂話を患者さんから聞いたことも
あります。

HDの場合、LMT梗塞でEF30%という方でも、低下した心機能が、日常生活の制限とダイ
レクトにリンクするわけではないですから、1級は難しい場合が少なくありません。
狭心症で完全血行再建されていれば、3-4級にも該当しないという返事がくるのが一
般的です。ですから、狭心症は、完全血行再建されている限り、通常は取得は無理だ
と話しています。もちろん、○○先生と同様、頼まれれば書きますが、書類は医学的事
実を、ありのまま淡々と記載しています(というか、水増しして変なことを書けば、
それこそ刑法の、有印公文書偽造罪に当たるんじゃないでしょうか???)。

○○先生御質問の消化管精査の件ですが、便潜血程度で、明らかな肉眼的出血で緊急
で止血操作、という状況でなければ、私は、初回は抗血小板剤を中止せず、消化器内
視鏡医に、“観察のみ”で依頼しています。そこで、悪性腫瘍をうたがって生検が必
要な病変が見つかれば、再度、しっかりしたインフォームドコンセントをとったあ
と、内視鏡を再検しています。Cypher植え込み後の患者さんでは、幸い、まだそう
いった状況はありませんが、3ヶ月後であれば、一旦観察のみとしたうえ、どうして
も生検が必要ということなら、消化器内視鏡医とよく相談し、できたら、アスピリン
のみ内服下にやれないか、頼んでみることでしょう。ただ、それは不可能といわれた
ら、悪性腫瘍のほうが病態的に重篤ということであれば、これは、事情をよく説明し
た上で、抗血小板剤を中止するほかはないでしょうね。

************************************

○○先生、アドバイスありがとうございます。
CFの場合でもGFと同様に初回は検査だけで対応されてるのですか?

************************************

○○です。

そうですね。CFでも観察のみとするでしょう。

私は、CTOあけて28mmを縦3個、なんていう症例を除いて、3ヶ月たったらパナルジン
は中止してアスピリンのみにしています。生検のとき、一般に、消化器内視鏡医は、
パナルジンは言うまでもなく、アスピリンでも止めてほしいと言いますね。もし、悪
性腫瘍の有無も確認せず、アスピリンまで中止して、SATを生じた場合、非常に難し
い事態になると思います。いくら患者さんの手間や苦痛を考えて、といったところ
で、SATを起こせばそれまででしょう。そういう配慮は一部の患者さんにはまったく
通じないでしょうし、実際、患者さんや家族がどう受けとめるかはSATが起こるまで
わからないでしょう。。。 

ですから、私はアスピリン内服下に、観察のみです。生検が必要な病変があって、十
分なインフォームドコンセントのもとに、アスピリンを 止めたのであれば、万一、
仮にSATを生じても、何とかクリアーできるのでは、と思います。

************************************

○○です。

○○先生ありがとうございました。とても勉強になりました。
患者と相談してみます。

************************************

食道癌の患者さんが胃内視鏡検査の途中、胸痛とEKG changeが
あったため、CAGをやりました。普段も階段を上がると胸痛が
ありました。

結果は下の通り、severe 3 vessel diseaseです。 myocardial
scan
の結果を見ると、multiple lesion of RCA/PL と distal LCX
total occlusion
 が主ですが、mid LADにもbifurcation lesionがあります。

esophageal cancer opはキャンセルされました。CABG +
esophageal cancer op
はesophageal op が dirtyで、長期間生存率が低いためやは
りしない。で、内科の私に送られました。

LCXはsubtotal occlusion を開けられると思われますし、LAD
はcrush でもYでもやる気がありますが、曲がり練ったRCAは
Cypher
でfull metal jacket を着せなければならないでしょう。

この患者さんは、生存率を考えて投薬治療を考えていますが、
もし、癌でなかったら、先生たちもfull metal jacket を選択
なされるでしょうか。また、この様に曲がり練ったRCAではバ
ルーンだけでやるとdissectionがよく起きるでしょうか。



************************************

○○です

○○先生 確かに悩む症例ですね

私は食道癌が末期でなく、狭心症状で日常生活の制限
(階段昇降での胸痛など)があるのならPCIを選択します
長期生存が低いのならBMSもありかなと思いました

************************************

○○です

当院でも○○先生や○○先生、○○先生と同じスタンスです
PM,弁置換の症例はもちろん1級を申請しますが
それ以外では症状、臨床所見(申請書に正直に書きます)
に応じた等級を申請します
(当院でのクリニカルパスには申請可能かどうかのチェック欄を
作っています)
もちろん必要のない症例には始めから、患者さんと
お話して無理ですと話しますが、どうしても言われることも
あり、その際も嘘は書けませんので、後は役所で判断して
もらいますと説明しています

************************************

○○です。

こういったdiffuse 3枝の治療戦略は、癌があるのかないのか、あるとして根治可能
か、はたまた、どういう保険制度の下でPCIをするか、でまったく異なりますね。一
応、癌がなく、かつ、デバイスが自由に使える、ということで御提案させていただき
ます。

CAG所見からは、石灰化が高度な感じがします。LCxは、ワイヤはかえって石灰化に
阻まれてfalseに潜らない分、マイクロカテ+Whisper/Fielderあたりで容易に通過し
そうですが、バルーン・ステントで苦労しそうです。Tornusを一回通しておくのもよ
さそうです。ステントは、韓国でしたら、(現実的には厳しい保険上のしばりがある
のは存じ上げていますが)Taxusが使えますから、そちらを選択したいですね。経験
的に、deliveryはCypherよりかなり楽だという感触がありますから。

RCAは、一旦手をつければ、full metal jacketにする以外、収拾不可能でしょう。と
てもバルーンだけでどうにかなるようには思えません。ステントの持ち込みも大変そ
うですから、自分のところでやるのであれば、Rotaの説明までしておきます。バック
アップの強いガイドが必須ですが、入口部から少し入ったところから75%狭窄がある
ので、AL-SHでは、カテ先による冠動脈損傷の不安があります。そこで、もう
Angiosealによる止血と割り切って、65cm 8Fr Iron-metal sheathを大腿動脈から入
れたいと思います。そうすれば、同軸性と安全性を考慮して、7Fr Brite-tipあるい
はMach1 IM-SHを選んでも、磐石のプラットフォームができるのではないでしょう
か? それで、最初からワイヤ2本入れて、前拡張→Taxus 3.0-32mmでfull metal
jacketにしたいと思います。

もし、消化器の癌を考慮して、ということなら、○○先生がおっしゃるように、
DriverやTsunamiといったdeliveryに優れたBMSも十分にありうると思います。あと
で、万一、消化管出血などが生じても、そのマネージメントは、DESよりは容易で
しょう。また、RCAとLADはそれなりにややこしい手技になりますから、LCxだけあけ
て、症状の改善の程度を見るのも一手だと思います。

************************************

○○です。

著しく遅レスでもうしあけありません。

Lancetに出てからすごく注目されましたが、世界中の施設でこのデータを再現できま
せん。我々も追試を試みましたが、全く再現できませんでした。したがって、金属ア
レルギーは再狭窄とは関係ないと考えるのが現在の一般的な意見と思います。BMSを
入れたあとパッチテスト陽性が判明し、どうしようか悩んだ症例が6ヵ月後にはBMS3
個ともすべて再狭窄なしだった例もありました。

我々は、追試の陰性データで終わるのが悔しかったのもありますし、粘って関連性を
いろいろ見てみました。確かに、BMS後の一回目の再狭窄とは全く関連を認めませ
ん。しかし、再狭窄を何度も何度も繰り返す悪性サイクルにはまり込む方には明らか
に多いことが発見されました。何度もPCIをするのは日本だけと思われます。この
データは久しぶりの金属アレルギーでの陽性データです。現在東邦大学の飯島先生が
三井のデータまとめて論文を通されました。来年掲載の予定です。

その一方でいち早くメーカーは金属アレルギー例には禁忌と能書に書いてしまいまし
た。これは、科学的には正しくないのですが、能書に書いてあるとそれに反すること
を行うのはトラブルが起こったときに司法上の問題が起こりうることを示していま
す。すなわち「神のご加護」が必要な領域です。よく事情を説明し、CABGも十分に勧
めた上で本人がPCIを選択されるのであれば、informed consentを得て施行すること
が重要と思います。

************************************

○○です。
以前RADIUSが出たときに見た文献ですが、金属アレルギーとresteについてのも
のがありました。
Lancet 2000;356:1895-97
ご参考になりますかどうか。
興味がありますので
、ぜひ結末を教えてください。

************************************

○○です。

とても参考になります。どうもありがとうございます。

>狭心症で完全血行再建されていれば、3-4級にも該当しないという返事がくる
の>が一般的です。ですから、狭心症は、完全血行再建されている限り、通常は
取得>は無理だと話しています。
京都では、血行再建する前に、4級で身体障害者を申請し、さらに更正医療を申
請することでPCIに関する医療費が事実上ほとんどなしにすることができます。
こういうことが出来るのは、京都だけなのでしょうか。だとしたらめぐまれてい
ますね。

事務手続きに関することは、よくわからないことが多いので、とまどうことがよ
くあります。あくまで“正直にありのまま”をモットーにしていきます。どうも
ありがとうございました。

来年度もいろいろと勉強させていただければ幸いです。
皆様良いお年をお迎えください。

************************************